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津波について 目次

1.地震による津波の被害
2.大津波による全電源喪失など
3.津波への対処法


1.地震による津波の被害

東北地方太平洋沖地震により、ところによって波高10メートル以上、最大遡上高38.9mにものぼる大津波が発生し、東北地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害をもたらした。

 

震災による死者・行方不明者は2011年4月19日時点で合わせて約28,000人、避難者は約13万人以上、建築物被害も全壊・半壊合わせて約7万戸以上にのぼり、1ヶ月以上経過した時点でも被害規模の全容は把握できていない。


この震災の発生を受けて、今上天皇も1945年(昭和20年)に昭和天皇が玉音放送を行なって以来となる国民向け放送を行った。また、今回の震災では自衛隊が10万人を越える規模での災害派遣を行っている。


地震とそれに伴う津波による複合的なダメージによって福島第一原子力発電所の設備が損傷し、大規模な原子力事故が誘発された。その他にも東北地方の各原子力発電所や火力発電所も損害が出たため運転を停止するなどせざるを得ず、これにより電力不足が懸念されることから、東北電力及び東京電力の管轄地域において計画停電が実行された。


警察庁は2011年4月19日18時現在、全壊62,112戸、半壊25,002戸、流失6戸、全半焼302戸、床上浸水2,370戸、床下浸水4,522戸、一部破損193,921戸の被害が出たと発表している。
東北地方から関東地方北部の太平洋沿岸では、地震に伴う地盤沈下により、海岸や河口付近などで浸水や冠水の恐れがあり、石巻市塩富町では一日2回の満潮時には町全体が水没してしまっている。

岩手県の山田町、大槌町などでは、津波襲来後に大規模な火災が発生した。 宮城県気仙沼市では、大津波によって転倒したタンクから流出した漁船用燃料の重油に引火して大規模な火災が発生し、市内全域に延焼した。

宮城県災害対策本部会合によると、気仙沼市の市街地の3分の1が冠水、市内で大きな火災が3ヶ所発生した。
東北地方や茨城・千葉などの多くの工場が被災し、産業界にも幅広く影響が出ている。

茨城県鹿嶋市にある住友金属工業鹿島製鉄所では、ガスホルダーで火災が発生した。また、千葉県市原市、仙台市宮城野区の製油所でも施設が爆発炎上し、地震後の東北各県で燃料不足が一時深刻となる一因となった。
東京湾沿岸等の埋立地では、液状化現象による建物の傾斜や、断水、ガス供給停止などの被害が生じた。

千葉県浦安市は東京湾の埋め立てによって市の面積を4倍としたが、市面積の85%にあたる首都高速湾岸線から南東の海側の地域で、道路の陥没、住宅や電柱の傾き、地割れなどの被害が生じた。

2011年3月21日時点で水道断水は約4,000戸、下水道使用制限は約11,900世帯、都市ガス供給停止は約5,800件にのぼり、市は被害額734億円と推計している。

千葉県我孫子市、東京都江東区新木場、神奈川県横浜市金沢区横浜・八景島シーパラダイス周辺、茨城県ひたちなか市、宮城県江合川周辺など、自治体が液状化危険度が低いと認定していた地域でも、液状化による被害が発生した。茨城県潮来市・千葉県香取市といった水郷地帯でも、住宅や電柱の傾き、上下水道管の破損、水田への土砂の堆積などの被害が生じている。

大津波による全電源喪失など

地震後にやってきた津波は本原発の施設を大きく破壊し、地下室や立坑にも浸水した。地下の非常用電源は水没しその燃料のオイルタンクも流失した。

このため、原子炉は全電源を失い、非常用炉心冷却装置(ECCS)や冷却水循環系は動作できなくなった。核燃料は運転後も長い年月崩壊熱を発し続けるので、ずっと冷却しないと過熱して事故に結びつく。
本原発で想定する津波の高さを東京電力は、土木学会が2002年に開発した、歴史的地震の文献や断層モデルを組み合わせる評価法によって、計算したという。

この結果、標高(正確には、O.P.=小名浜港工事基準面=東京湾平均海面下0.727メートル)5.7mまでの津波はないとした。
そのため、標高35mの丘陵だった敷地を削って整地し、非常用電源も地下に設置された。
しかし事故当日の津波は高さ14 - 15mもあり、標高13mの5 - 6号機の敷地は0 - 1mの浸水ですんだが、標高10mの1 - 4号機の敷地は5 - 6mの高さまで浸水した。

原発メーカーの元技術者は、「今回のような大津波やマグニチュード9の地震は、想像もできなかった」、「起こる可能性の低い事故は想定からどんどん外された」と語った。

一方、土木学会の阪田憲次会長は3月23日、地盤工学会、日本都市計画学会との緊急共同声明発表の席上で、「今回の震災は未曽有であり、想定外であると言われる。我々が想定外という言葉を使うとき、専門家としての言い訳や弁解であってはならない」と述べた。

→福島第一原子力発電所事故の真実「起きるべくして起こった事故だった?」

津波への対処法

津波から身を守るためには一刻を争います。津波の伝わる速さは時速数100kmにもなる場合があり、津波が見えてから逃げても間に合いません。 また、津波警報・津波注意報が発令される前に津波が来襲する場合もあります。 強い地震や長い時問の揺れを感じたら、ただちに海岸から離れ、急いで高台などの安全な場所に避難してください。 また、揺れを感じなくても、警報、注意報が発令されたときは、ただちに避難して下さい。


●海岸を離れ、より高い場所へ逃げる。


逃げるときは、海岸から「より遠く」ではなく、「より高い」場所(高台など)を目指して避難します。 また、津波の来襲が早く、高台などへの避難が間に合わないようなときは、できるだけ高くて頑丈な建物の上の階(3階以上)に逃げてください。


●揺れが小さくても油断しない


体で感じる揺れ方(震度)と地震の規模(マグニチユード)は別です。揺れを小さく感じても、大津波が来襲する可能性があります。弱い揺れでも長時間続くような場合は、油断しないで避難してください。


●警報や注意報が解除されるまで海辺に近づかない


津波は2回、3回と繰り返し襲ってくる場合が多く、第1波よりも第2波、第3波のほうが大きいこともあります。第1波で油断しないように十分警戒してください。 また、警報や注意報が解除されるまでは海岸付近には絶対に近づかないようにしてください。


●正しい情報を入手する


ラジオ、テレビ、防災無線などから正しい情報を入手するように心がけ、冷静に行動してください。

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